Q1. 塾で働き始めたきっかけと、入社に至るまでの経緯を教えてください

 きっかけは、自分が生徒として創研学院に通っていた時の思い出が、とても楽しかったことです。北野田校では勉強はもちろんしっかりしつつ、先生方とはフランクに話せる距離感がありました。ときにため口で話すこともありましたが、尊敬できる大人としてなんでも相談できる存在で、そんな環境が本当に心地よかったんです。大学受験を終えて合格の報告に校舎を訪れたとき、まだお世話になっている先生方がいらっしゃると聞いたので、久しぶりに顔を出したらそこで「非常勤として働いてみないか?」と誘いを受けて、元々教育業界志望だったので良い機会だと思い、快諾しました。

 アルバイトを始めてからは、校長先生をはじめ周りの先生方がすごく高いプロ意識で働いていることに圧倒されました。ただ教えるだけではなく、生徒の人生や人としての成長まで見据えて接している姿を見て、自分もこんなふうになりたいと思うようになりました。この環境ならもっと成長できるし、同じプロ意識の中で行動できる、それは自分にプラスだなと感じ、改めて「アルバイトから正社員にしてくれ」というふうに応募して、今に至るという経緯になります。

Q2.ヒューマン・ブレーンはどんな会社ですか?

 ヒューマン・ブレーンは「若手にチャンスを与え、挑戦を後押ししてくれる会社」でありながら、「めんどうみの良さ」が根付いている会社だと思います。チームとして動くのはもちろんそうなんですけど、一人ひとりがちゃんとやらないと、成果が出ない仕組みになっている会社。それがこの会社の良いところだと感じています。実際に、ただ何かをするだけでいいとかではなくて、一人ひとりが「そのために何をしないといけないのか」ということを、ちゃんと考えないといけない。計画を立て、目的意識を持って行動する。その積み重ねがこの会社ではとても多く、他の塾との違いかなと思います。


 また、この会社には過去のデータや事例がたくさんあり、参考にさせてもらうことも多いです。だからこそ挑戦しやすい環境があり、もし失敗しても「なぜそうなったのか一緒に考えよう」と寄り添ってもらえるので安心できます。責任が一人ひとりに重くのしかかり、マイナスになるということではありません。むしろ「自分がやっていいんや」「一人ひとりにちゃんと任せてくれるんだ」という信頼してもらえてる実感” があります。さらに上司が「責任は持つから、やっていいよ」と言ってくれるのも、本当に嬉しいです。

Q3.所属している北野田校の特徴を教えてください

 北野田校は、会社全体の特徴である「めんどうみの良さ」を特に大切にしている校舎です。学力向上はもちろん大前提ですが、それ以上に生徒の人生をすごく考えている」というのが特徴です。例えば授業の中だけでなく、人生についての相談もそうだし、生活態度で挨拶がちょっと雑になっていないか、使い終わった後の机が綺麗かなど、日常の振る舞いも指導の対象です。今の校長からは、私が生徒時代そうした点でよく注意されましたが、今になってそれが大事だったとすごく実感しています。北野田校を体現している人だなと思い、それは生徒の時は感じなかった凄まじいギャップやったので「ここまで考えてやってくれてたんや」「本当にすごいな」とすごく思ったところになります。

 校長先生は生徒一人ひとりの人生を真剣に考え、将来に必要な力を身につけさせようとしてくれる方。その姿勢は講師陣にも受け継がれていて、私も含め全員が意識して取り組んでいます。「勉強を教える場」というより「人を育てる場」。北野田校はそんな雰囲気に包まれた校舎です。

Q4.講師として働く中での学びや成長について教えてください

 働き始めた頃は、授業の進め方や板書の仕方が悩みとしてありました。中でも国語では何を書けばわかりやすいのかがわからず、答えを書くだけになってしまったりとか、もちろん文章を全部書くわけにはいかないし、どうやってるんだろうと…。そんなとき、上司に相談すると「授業を見においで」と言ってくれて、見学や板書の写真共有を通じて学ぶことができました。年齢も離れていましたが「なんで早く聞かなかったんや」と笑いながらフランクに接してくれたおかげで、遠慮せず聞けました。こうしたやり取りを重ねるうちに、自分の授業スタイルが少しずつ確立していったと思います。また、生徒や保護者と向き合う中で伝え方を工夫する力やコミュニケーション力も磨かれました。

 何か会社のことで提案させてもらった際でも「実際やってみ」と言ってくれる。失敗したら、その時は「失敗がなぜなのか考えようか」と親身に相談に乗ってくれる上司がいます。会社には、「若いから」といった壁がなく、やってきたことを正当に評価し、挑戦を後押ししてくれる風土があります。そうした環境の中で安心して様々なことにチャレンジできているからこそ、若輩者なんですけど、副校長をさせてもらえていると思います。

Q5.生徒への接し方や、日々大切にしていることは何でしょうか

 私が大切にしているのは「生徒を一人の大人として接するこです。例えば礼儀や態度が不十分な時等、僕自身が個人として気づいたことは呼び出して、怒るのではなく諭す形で言うこともあります。先に生きてきた人間としてある程度は生徒よりも経験していることが多いと、だから聞きなさいと言って伝えるようにしています。

 一方で、ハロウィンやクリスマスなどのイベントでは一緒に思い切り楽しみ、授業に入ったら2秒で「はい、じゃあ切り替えようか」と言った瞬間で切り替える。このメリハリがあるからこそ、生徒からも信頼してもらえるのだと思います。生徒には一人の大人として接しつつ、もう一方では友達ではないけれど「気の合う人」「何でも話せる人」という距離感を意識して接することを大切にしています。

Q6.生徒や保護者とのコミュニケーションで大切にしていることはありますか

 僕自身も今はこうやってベラベラ喋っていますが、あんまり喋るタイプではなくて、コミュニケーションをとるのはどちらかって言ったら下手くそな方なんです。でも、コミュニケーションは数をこなすだけかなというふうには思います。どうやってできるようになるかっていうのはもちろん大事だと思うんですけど、僕の場合は、生徒のために何かできることはないかと考えながら愛情をもって接することを大事にしています。意外と自分ではできてなかったなって思うことが保護者や生徒もそうだし、上司の目から見ても意外とできてたってことは多い。初めのころは慣れるまで先輩が見守ってくれて「できてるし、別にできてないからどうとかも思わないから、ただ横にいるだけなんだよ」と言ってもらえたことも大きかったです。

 今では慣れてきて、失敗することもなくなりましたが、最初に任された時は結構しくじっていました。でもそのときにすぐに電話で謝罪したり、普段からきっちりと話をさせてもらったりしているからこそ許してくれる保護者様が多い。本当にありがたいことです。信頼関係を築くためにもコミュニケーションを大切にし続けています。

Q7.仕事のやりがいや、大変さを感じる場面について教えてください

 受験の時期になると、やっぱり生徒にはしんどい課題をやってもらわないといけないんですよね。その中で、どうしても気持ちが折れてしまう子も出てきます。そういう時に、どう声をかけたらいいか、どう前を向いてもらえるかは本当に難しいところです。ですが、一緒に悩みながら、少しずつでも乗り越えていけるように愛情をもって接することを意識しています。最終的に合格発表とか、当日本番を迎えて全ての結果が終わった後に挨拶に来てくれる、それが一番嬉しいです。

 先日も本当に何気ない日なんですけど、「ふと思い出したから立ち寄ってん」と卒業生が来てくれて、「今元気にしてるの?」と話をしたりとか。この瞬間が一番最高です、本当に。あとは、休日出かけた先で偶然生徒に出会ったりしたときに、普通は「ヤバい!先生居る!」って言って避けるじゃないですか、僕めっちゃ名前呼ばれるんですよ。大声で「こっち来てや!」って呼んでくれて、周りの目もあるのに堂々と声をかけてくれる。そんな瞬間に出会うと、本当に嬉しく思います。大変さよりも嬉しさが上回るからこそ、続けていきたいと自然に思える仕事です。

Q8.休日の過ごし方や趣味を教えてください

 休日は月曜日にいただけることが多く、平日だからこそめちゃくちゃ人が少なくて、どこ行っても空いてるんですよ。基本的に僕、寝坊助なので朝は寝てしまってて。ゆっくり寝て過ごすこともあれば、買い物に行ったり外食したり、読書を楽しんだりと気分に合わせて過ごしています。また、午後から出勤なので、午前中にジムへ行き、体を動かしてから校舎に向かうこともあります。さらに会社はお盆やゴールデンウィークといった長期休暇をしっかり取らせてくれるので、家族や友人と旅行に出かけてリフレッシュすることができています。

Q9.将来のビジョンを教えてください

 将来的には、自分の校舎を持ち、校長として生徒を最後まで見届けたいというのが目標です。その校舎で一番大切にしたいのは「めんどうみの良さ」です。勉強面で結果を出すことはもちろんですが、それ以上に、生徒の人生をすごく考えること。人としてどれだけ成長ができるかという風なところを、大切にしていきたい。そこまで見越した上で声かけたりであったりとか、日頃の指導を行っていきたいです。自分自身も生徒の時に、挨拶が適当になってたりとか、お礼が言えなかったら結構怒られたりとかもありました。そのことが大人になって大事なことだと気付けたので、自分が校長を任された時には、勉強と同じくらい人としての成長を支えられるようになりたいです。

 そのためには「ふざける時は一緒にふざけて、やる時はきっちりやる」というメリハリを大切にしたいと思っています。ってなると、結局今の北野田校と一緒なんですけど。また、個人的には、教えるのが上手い先生であること、あとはまあ、生徒に好かれたいですね。愛される先生にはなりたいかなという風に思います。